「トランプ外交」矛盾迷走「対ベネズエラ制裁」今度はロシア国営石油
2020年2月21日

こちらが蜜月だけに両方への制裁ということか?(C)AFP=時事
トランプ政権がベネズエラで昨年4月に仕掛けたクーデターの失敗については、そのニュースが伝えられた直後に、
〈ドナルド・トランプ大統領がジョン・ボルトン国家安全保障問題担当補佐官(当時)のクビを切ることで切り抜けるのでは〉
とどこかに書いた記憶がある。だが、検索しても出てこない。
では、と『フォーサイト』の過去記事を「ベネズエラ」というキーワードで検索したら、今年2月7日、定期寄稿者である杉田弘毅氏(共同通信特別編集委員)が『反トランプ攻撃開始「ボルトン」のゲリラ戦』の中で、次のように書いておられた(カッコ内は筆者注)。
〈(ボルトンは)ベネズエラには2019年春に反ニコラス・マドゥロ政権デモの支援のために米軍を投入し、そのまま政権転覆に持ち込むことを計画した〉
〈トランプは、2019年春にボルトンの助言を受けて、ベネズエラの反体制派指導者フアン・グアイド国会議長の国民蜂起呼びかけを支持しながら、それが尻すぼみに終わった頃から、ボルトンへの不信感を持ち始め、アフガニスタン、イラク政策での米軍撤退反対で溝を深めていった〉
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