岩瀬昇のエネルギー通信 (222)

「トランプ外交」矛盾迷走「対ベネズエラ制裁」今度はロシア国営石油

執筆者:岩瀬昇 2020年2月21日
エリア: 北米 中南米
こちらが蜜月だけに両方への制裁ということか?(C)AFP=時事
 

 トランプ政権がベネズエラで昨年4月に仕掛けたクーデターの失敗については、そのニュースが伝えられた直後に、

〈ドナルド・トランプ大統領がジョン・ボルトン国家安全保障問題担当補佐官(当時)のクビを切ることで切り抜けるのでは〉

 とどこかに書いた記憶がある。だが、検索しても出てこない。

 では、と『フォーサイト』の過去記事を「ベネズエラ」というキーワードで検索したら、今年2月7日、定期寄稿者である杉田弘毅氏(共同通信特別編集委員)が『反トランプ攻撃開始「ボルトン」のゲリラ戦』の中で、次のように書いておられた(カッコ内は筆者注)。

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執筆者プロフィール
岩瀬昇(いわせのぼる) 1948年、埼玉県生まれ。エネルギーアナリスト。浦和高校、東京大学法学部卒業。71年三井物産入社、2002年三井石油開発に出向、10年常務執行役員、12年顧問。三井物産入社以来、香港、台北、2度のロンドン、ニューヨーク、テヘラン、バンコクの延べ21年間にわたる海外勤務を含め、一貫してエネルギー関連業務に従事。14年6月に三井石油開発退職後は、新興国・エネルギー関連の勉強会「金曜懇話会」代表世話人として、後進の育成、講演・執筆活動を続けている。著書に『石油の「埋蔵量」は誰が決めるのか?  エネルギー情報学入門』(文春新書) 、『日本軍はなぜ満洲大油田を発見できなかったのか』 (同)、『原油暴落の謎を解く』(同)、最新刊に『超エネルギー地政学 アメリカ・ロシア・中東編』(エネルギーフォーラム)がある。
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