「水際」で失敗して「モグラ叩き」:「新型肺炎」医療インテリジェンスで適正な対策を
2020年2月25日
まだピークさえ見えない新型コロナウイルス(COVID-19)の猛威。
国民を不安に陥れているのは、またたく間に、感染が2月24日現在で16都道府県に拡大したのはなぜか、その原因が分からないからだ。特に北海道では東京並みの多数の感染が確認されている。政府はその原因を探知しながら発表しないのか、それとも確認していないのだろうか。
恐らく政府は、おおよその見当を付けてはいるが、きちんと情報を収集・分析していないので、明らかにできない状況とみられる。
新型コロナウイルスが原因の肺炎が震源地の中国湖北省武漢市で発生したのは、実は2019年12月の初旬のことだった。
2003年に「重症急性呼吸器症候群」(SARS)が流行した当時と今では、日中間の「ヒトとモノ」の移動は量も速度も、比べものにならないほど多く、速い。
安倍晋三首相は1月23日の国会答弁で「水際対策強化」の方針を示したが、この時すでにウイルスは多数の中国人旅行客によって日本国内に運び込まれていたと推定される。
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