インテリジェンス・ナウ

「水際」で失敗して「モグラ叩き」:「新型肺炎」医療インテリジェンスで適正な対策を

執筆者:春名幹男 2020年2月25日
エリア: アジア
2月23日、新型コロナウイルス感染症対策本部で発言する安倍首相(中央)だが……(C)時事

 

 まだピークさえ見えない新型コロナウイルス(COVID-19)の猛威。

 国民を不安に陥れているのは、またたく間に、感染が2月24日現在で16都道府県に拡大したのはなぜか、その原因が分からないからだ。特に北海道では東京並みの多数の感染が確認されている。政府はその原因を探知しながら発表しないのか、それとも確認していないのだろうか。

 恐らく政府は、おおよその見当を付けてはいるが、きちんと情報を収集・分析していないので、明らかにできない状況とみられる。

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執筆者プロフィール
春名幹男(はるなみきお) 1946年京都市生れ。国際アナリスト、NPO法人インテリジェンス研究所理事。大阪外国語大学(現大阪大学)ドイツ語学科卒。共同通信社に入社し、大阪社会部、本社外信部、ニューヨーク支局、ワシントン支局を経て93年ワシントン支局長。2004年特別編集委員。07年退社。名古屋大学大学院教授、早稲田大学客員教授を歴任。95年ボーン・上田記念国際記者賞、04年日本記者クラブ賞受賞。著書に『核地政学入門』(日刊工業新聞社)、『ヒバクシャ・イン・USA』(岩波新書)、『スクリュー音が消えた』(新潮社)、『秘密のファイル』(新潮文庫)、『米中冷戦と日本』(PHP)、『仮面の日米同盟』(文春新書)などがある。
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