リブラ公式HPより
 

 いま必要とされているのは、支払いのための「マネー」の供給。このためには、緊急融資、納税猶予、現金支給などの方法がある。

 イギリスは、国債の中央銀行引き受けという非常手段でこれを実行しようとしている。日本もためらうべきではない。

いま必要なのは「利益」ではなく「マネー」

 新型コロナウイルス感染拡大防止のため、営業自粛が要請されている。すると、売り上げが急減するので、支払いができない場合が発生する。

 支払いに必要なのは、「マネー」だ。

「マネー」とは、誰もが受け入れる支払手段のことで、日本でいえば、日本銀行券と銀行預金(口座振替)がそれになる。

 これが手元にあれば、債務を支払うことができる。

 しかし、手元にマネーがなければ、利益がある優良企業であっても、支払うことができない。債務不履行に陥り、倒産する危険がある。

 現在のような異常時において重要なのは、マネーを持っているかどうかなのだ。

融資や社債の購入などでマネーを増やせる

 では、事業主体がマネーを増やすには、どうしたらよいか?

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。