さて、何から手に取りましょうか(筆者提供)

 

 新型コロナウイルスの影響で、極力「おうちにいる」ことが使命となった私たち。
遊び盛り、学び盛りの子どもたちが友だちに会えないのは胸が痛みますが、我々大人も自宅待機はかなりストレスフルです。

 慣れないテレワークで仕事の効率が上がらず、運動や外食、ショッピングで発散もできない。巣ごもりの副作用で「コロナ離婚」が増えているという不穏なニュースも耳に入ってきます。

優先度が高い「現実逃避」

 私は今、多くの大人にとって優先度の高いアクティビティは「現実逃避」だと思います。

 (伝染病と経済的打撃のさなかに、何を呑気な!?)

 もし、今、反射的にこんな思いが浮かんだのなら、それは危険な徴候かもしれません。

 少し前にネットで欧米の医師の職業観について、こんな印象的フレーズを見かけました。

 「もし帰宅後も患者のことが頭から離れないようだったら、医師であるあなた自身がメンタルヘルスのケアを受けるべきだ」

 四六時中、患者のことを考えてくれるのは素晴らしい医師のように思えます。しかし、そんな精神状態は多くの人間にとってサスティナブルではない。

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