日銀「国債購入増」で「マネー増」でもインフレにはならない
2020年4月30日

リブラ公式HPより
「新型コロナウイルス」対策のために財政支出が急増し、これから日銀による購入が行われるだろう。これによってマネーが増えるが、インフレが引き起こされることはないだろう。
「コロナ後」も日銀が国債を購入し続ける可能性が高いが、これもインフレにはつながらないだろう。
仮に金融危機が起こると深刻な問題が生じるが、そうした事態にはならないことを祈りたい。
日銀が国債購入を無制限化
補正予算で国債発行が激増する。当初予算と合わせた今年度の国債の新規発行額は、過去最大の58兆2000億円に達し、歳入の45.4%を国債に頼ることになった。
この結果、今年度末での国債発行残高は、1033兆円に増加する見通しとなった。
国債の発行残高が1000兆円を超えるのは、これが初めてだ。1033兆円は、今年度の税収見込みの約16倍になる。
財政支出は今後も増えざるをえない。
放置すれば、金利が上昇してさまざまな問題が起きる。国債の利払いも増大する。
こうした状況を考え、4月27日、日本銀行が無制限の国債購入に踏み切ることを決定した。
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