リブラ公式HPより

 

 日本で電子マネーの利用が進まないのは、店舗が支払う手数料が高すぎるからだ。

 メガバンクは、当初はブロックチェーンを用いるデジタル通貨を計画していた。しかし、その後電子マネーに転換して、加盟店舗が獲得できずに苦しんでいる。

MUFGの「coin」は、リクルートサイトでしか使えない?

 三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)が、デジタル通貨「coin(コイン)」の提供を今年度後半にも始めると報道された。

 この記事を読んで奇異な感を持った。それは、「じゃらん」、「ホットペッパーグルメ」、「ホットペッパービューティー」など、リクルートが運用するサイトでしか使えないとなっていたからだ。

 将来はリクルートのサイト以外でも利用できるようにすると言われているのだが、なぜ最初から広範な利用を認めないのか?

 新しい決済手段に関するMUFGの取り組みが最初に報道されたのは、2016年だ。

 同年2月1日の『朝日新聞』が、MUFGが独自の仮想通貨「MUFGコインを開発中」と1面トップで報道した。

 これは、ブロックチェーン技術を使いる通貨で、2017年に発行予定とされていた。

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