トランプ大統領(左)の再選を揺るがす、ロシアの工作問題。リークしたのはボルトン前補佐官?(右)(C)AFP=時事

 

 ロシア軍情報機関がアフガニスタンの「タリバン」系武装勢力に金を渡し、米軍兵士の殺害を奨励していた――という驚愕の情報。米露関係を揺るがし、ドナルド・トランプ米大統領の再選を危うくする、と米国で大きな問題になっている。

 複数の「米政府インテリジェンス当局者」を情報源とする『ニューヨーク・タイムズ』(NYT)のこのスクープ。実は極めて微妙なタイミングだった。

 今年2月に米国とタリバンの間で和平合意が成立し、トランプ大統領は3月3日にタリバン幹部と初めて電話会談した。アフガン駐留米軍の大幅削減と撤退に向けて事態が大きく動き始めた矢先だった。

 ロシアはなぜこんな工作をしたのか?

 情報源は一体だれなのか?

 情報リークの狙いは何だったのか?

『NYT』だけでなく、後追い報道をした『AP通信』の報道内容も精査し、ジョン・ボルトン前米大統領補佐官(国家安全保障問題担当)の回想録も合わせて分析、アフガンをめぐる米露の歴史的対立を見直すと、真相が見えてきた。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。