ビットコインは「デジタルゴールド」になったか?
2020年8月6日
ビットコインと金(きん)の価格が上昇している。これらは国家を超越した価値を持つために、コロナ危機下の退避先として選ばれているのだ。金がそうした機能を持つことは昔から言われてきたが、ビットコインもデジタルゴールドとしての役割を認められたことになる。
時価総額でビットコインがトヨタを超えた
ビットコインの価格は、2017年に暴騰して、1BTC=2万ドル程度となった。その後暴落したが、最近では、1万ドル程度まで回復している。
新型コロナウイルスの感染拡大によって経済の先行きに対する不安が高まり、資金の最終的な避難先としての役割に対する期待が高まっているためと考えられる。
日常的な買い物などで決済する場合の通貨としてのビットコインの利用は、残念ながら進まない。しかし、資産としての地位は確立したのかもしれない。
ビットコインの最近の時価総額は約22兆円だ。トヨタ自動車の時価総額21兆円を超えている。
トヨタは、リアルな工場を持ち、リアルな商品を生産し、リアルな顧客を持つ。こうしたものから計算される株式資産の価値を「ファンダメンタルズ」という。
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