やはりこの感染拡大がいつ終息するのかが展望のカギになる(写真はイメージです)
 

 9月14日、英大手「BP」が2050年までの「エネルギー長期展望(BP Energy Outlook)」を発表し(2020年9月16日『英「BP」毎年恒例「長期展望」で示された3つのシナリオ』)、次いで「OPEC」(石油輸出国機構)が10月8日に2045年までの「石油長期展望(OPEC World Oil Outlook 2020)」を公表した。

 両者の石油需要予測は対照的で、「需要ピークはすぐには来ない」と見る後者を筆者は「OPECの団結を呼びかける趣旨か?」と本欄『今後20年「石油需要増加」と断言する「OPEC」の真意』(2020年10月12日)の中で言及した。

 すると「IEA」(国際エネルギー機関)は、10月13日に発表した「長期展望(World Energy Outlook 2020)」のベースシナリオとして、石油需要が前年対比増加する傾向は10年以内に終わりを告げるが、「BP」予測が示したようなドラマチックな終焉劇を見せることはない、と述べており、筆者は少々面食らった。

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