11月25日、衆議院予算委員会で答弁する田村憲久厚労相(左手前)。だが、その中身は―― (C)時事

 

「ずっと帰省を控えていたのですが、親も高齢なので、この年末年始は故郷に帰省したいのですが、どうすればいいでしょうか」

 筆者が診療する「ナビタスクリニック新宿」を受診する患者から、このような質問を受けることが増えた。新型コロナウイルス(以下、コロナ)の第3波が拡大し、帰省中に年老いた両親にうつすことを心配するからだ。

 厚生労働省や自治体などから、「症状がある場合には外出を控えるように」と注意喚起されてはいる。しかし、コロナは無症状の感染者が少なからず存在する。本人が無症状であっても、帰省先の家族にうつす可能性は否定できない。

 私は、このような質問を受けると、

「帰省の直前にPCR検査を受けるといいです。できれば2回受けて、両方とも陰性なら、まず大丈夫です」

 と答えることにしている。

 ナビタスクリニックの場合、コロナのPCR検査費用は2万円だ。これに医師の診察料3000円と消費税が加わる。2回受けると、約5万円となり、大きな出費だ。

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