北米でも大寒波来襲で改めて問う「停電リスクに耐えられるか?」
2021年2月17日

再生可能エネルギーはコストと安定供給に難がある。トレードオフから目を逸らすことはできないが(写真はイメージ)
昨年末から今年初めにかけて、日本の電力逼迫の一因となった北極圏からの寒波が米国を襲っており、南部テキサス州の電力供給も逼迫の度を強めるだろうと『フィナンシャル・タイムズ』(FT)が伝えた。
いろいろと考えさせられるニュースだ。
筆者は本欄に『「LNGスポット」寒波で高騰「日本停電」可能性と理由』(2021年1月13日)を寄稿し、LNG(液化天然ガス)は「コモディティ化」の「入り口」に立っているが完全とは言えないので、来冬以降も同じことが起こりうるだろう、と申し上げた。
読み返してみて、一点だけもう少し詳しく説明をした方がいいと思われるので、ここで説明しておきたい。
筆者は文中で、ボストンのホテルでのナイトキャップの折に、某電力会社の課長さんが次のように漏らしていた、と紹介した。日本の電力会社にとって、LNGとはどのような電源燃料なのかが分かるコメントである。
〈LNGというのは、産ガス地から消費地まで『LNG船』というパイプラインでつながっているようなものなのだ〉
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