航空業界に進出した「インドのウォーレン・バフェット」
2021年10月26日

ジュンジュンワーラ氏の著作「How To Make Money in Stock Market」
インドの国営「エア・インディア(AI)」の民営化プロセスは10月8 日、かつてのオーナー・大手財閥タタ・グループへの売却という形で決着した。
この一方、1人のカリスマ投資家が出資する新たな格安航空会社(LCC)の「アーカサ航空」がインド政府から参入を許可されたというニュースもビジネス界の注目を集めた。
7500円を元手に総資産58億ドルを築く
来年夏の就航を目指す「アーカサ航空」に40%の出資を決めたのは、「インドのウォーレン・バフェット」と異名をとる投資家・ラケシュ・ジュンジュンワーラ氏(61)だ。
1960年、ムンバイ在住のラジャスタン人家庭に生まれ、インド会計大学を卒業後にわずか5000ルピー(約7500円)を元手に株式投資を開始。1986年にはタタ紅茶株への投資で大きな利益を上げ、同じくタタ・グループの時計メーカー「タイタン」や鉄鉱石採掘会社「セサ・ゴア」、医薬品大手の「オーロビンド・ファーマ」、「ルピン」などに相次ぎ投資し、巨万の富を築いた。
記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。