1月11日に発射された、北朝鮮の極超音速ミサイル。金正恩党総書記もこの実験を参観した(『労働新聞』HPより、以下同)

 北朝鮮が新年早々からミサイル発射実験を行い、国際社会を緊張させた。

 北朝鮮は新年1月5日午前8時10分ごろ、北部内陸部の慈江道から日本海に向けて弾道ミサイルとみられる飛翔体を発射した。朝鮮労働党機関紙『労働新聞』は翌6日、国防科学院が「極超音速ミサイル」の発射実験を行ったと報じた。

 さらに、その6日後の1月11日午前7時27分ごろ、同じ慈江道からミサイルを発射し、『労働新聞』は翌12日、金正恩(キム・ジョンウン)朝鮮労働党総書記が参観する中で、国防科学院が再び「極超音速ミサイル」の発射実験を行い成功したと報じた。

 1月5日のミサイル発射は、昨年10月19日に変則で飛行する潜水艦発射弾道ミサイル(SLBM)を発射して以来、約2カ月半ぶりだった。北朝鮮は昨年9月28日に極超音速ミサイル「火星8型」の発射実験を行っており、極超音速ミサイルの発射実験は約3カ月ぶり2回目となった。

『労働新聞』は、

「極超音速ミサイル部門での相次ぐ試験成功は、党第8回大会が示した国家戦略武力の近代化課題を促し、5カ年計画の戦略兵器部門の最優先5大課題の中の最も重要な中核課題を完遂するという戦略的意義を持つ」

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。