テスラのEVは交通・再エネ・通信を連携させた未来の社会インフラ構築の軸になる(イーロン・マスク氏)©︎AFP=時事

 テスラの2021年10−12月期の決算が報告された。それによると総収益は177億2000万ドル(約2兆380億円)で昨年同期比65%増、利益高は23億2000万ドルで760%増。また利益マージン率は27.4%だという。多くの自動車メーカーが半導体不足などで苦しむ中で飛躍的な成長と言えるが、同社代表イーロン・マスク氏は「半導体不足は2022年も続く見込みで、テスラは新たなモデルを発表せず既存モデルの生産増進に努める」と語っている。

 実際にテスラ「モデル3」は1月初旬の時点で今年1−3月期の納品予定をすべて売り尽くし、顧客は長い待機期間を求められている。生産が来年にずれ込む予定のEV(電気自動車)ピックアップトラック「サイバートラック」に至っては、すでに120万台以上の予約が入っている状態だ。アメリカで最も売れているフォードF150ピックアップトラックの販売が年間60万台程度なので、実現すれば文句なしのベストセラーカーになる。

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