異例の予算案賛成は参院選が視野に?  衆院予算委員会で国民民主党の玉木雄一郎代表(左端)の質問に答弁する岸田文雄首相(右)=2月21日  (C)時事

 1リットル当たり最大5円から25円超に。ガソリン価格の高騰を抑えるための政府の補助金を一気に拡大する議論が始まった。ガソリンの全国平均小売価格が1リットル170円を超えた場合に、今年1月27日から政府は石油元売り会社に最大5円の補助金を支給している。だがガソリン価格の上昇は止まらず、このままでは焼け石に水となりそうな情勢となっているからだ。

「ウクライナ有事」を理由に自民党は2月18日、萩生田光一経済産業相と松野博一官房長官に、補助金の大幅積み増しを申し出た。1リットル当たり25円超という現在の5倍あまりの補助金を打ち出したのは、「トリガー条項の25円の減税措置をも超える支援」という意味合いを持たせるためだ。

「トリガー条項」発動でガソリン政局

 トリガー条項、25円の減税……このところよく目にする言葉である。仕組みを知るには、ガソリンが税金のかたまりであることを理解する必要がある。

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