実は「生活費切り詰めデフレ」も進んでいる:ウクライナ有事が暴く物価のカラクリ

執筆者:滝田洋一 2022年2月24日
異例の予算案賛成は参院選が視野に?  衆院予算委員会で国民民主党の玉木雄一郎代表(左端)の質問に答弁する岸田文雄首相(右)=2月21日  (C)時事
岸田文雄政権はガソリン税軽減も「排除せず」との姿勢を示した。しかし、仮に政策でガソリン価格を抑えたとしても、輸入エネルギーの高騰は電気・ガス代で日々の暮らしを直撃する。いま日本で密かに進んでいるのは、エネルギー以外の支出が切り詰められることで生じる物価下落。経済にインフレとデフレの奇妙なまだら模様が生じている。

 1リットル当たり最大5円から25円超に。ガソリン価格の高騰を抑えるための政府の補助金を一気に拡大する議論が始まった。ガソリンの全国平均小売価格が1リットル170円を超えた場合に、今年1月27日から政府は石油元売り会社に最大5円の補助金を支給している。だがガソリン価格の上昇は止まらず、このままでは焼け石に水となりそうな情勢となっているからだ。

カテゴリ: 経済・ビジネス 政治
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執筆者プロフィール
滝田洋一 1957年千葉県生れ。日本経済新聞社特任編集委員。テレビ東京「ワールドビジネスサテライト」解説キャスター。慶應義塾大学大学院法学研究科修士課程修了後、1981年日本経済新聞社入社。金融部、チューリヒ支局、経済部編集委員、米州総局編集委員などを経て現職。リーマン・ショックに伴う世界金融危機の報道で2008年度ボーン・上田記念国際記者賞受賞。複雑な世界経済、金融マーケットを平易な言葉で分かりやすく解説・分析、大胆な予想も。近著に『世界経済大乱』『世界経済 チキンゲームの罠』『コロナクライシス』など。
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