【韓国大統領選直前現地レポート(2)】飛び交う「スキャンダル」「バラマキ公約」
2022年3月6日
*『【韓国大統領選直前現地レポート(1)】急転直下「野党候補一本化」の内幕』は、こちらのリンク先からお読みいただけます。
北朝鮮は1月に入って、7回にわたり各種ミサイルの発射実験を行った。北朝鮮問題はそれまで選挙の争点になっていなかったが、さすがに争点に浮上した。
北朝鮮ミサイル発射には「非難」のみ
尹錫悦(ユン・ソギョル)候補は1月11日の新年会見で、
「マッハ5以上のミサイルが発射され、それに核が搭載されていたなら、首都圏に到達して大量殺傷をするのにかかる時間は1分以内で、迎撃は事実上不可能だ 」
「今は、兆しが見えた時に、3軸体系の最も前にあるキルチェーンの先制攻撃でしか防ぐ方法がない」
と語った。「3軸」とは第1に、北朝鮮にミサイル発射の兆しがあれば先に破壊する「キルチェーン」、第2に、発射されたミサイルを迎撃する「韓国型ミサイル防衛体系(KAMD)」、第3に、北朝鮮が攻撃してきた場合に北の指導部などに報復攻撃を行う「大量反撃報復(KMPR)」を取る――というミサイル防衛対策だ。「先制攻撃」という言葉を使ったことが注目された。
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