南北同時ミサイル発射(上)「鉄道使用で多様化」北朝鮮と「急速な軍備拡大」の韓国

執筆者:平井久志 2021年9月27日
エリア: アジア 北米
9月15日、北朝鮮は弾道ミサイルを発射したが、それは列車からのものだった[KCNA VIA KNS](C)AFP=時事
9月15日――北朝鮮は弾道ミサイル2発を鉄道から発射、韓国もSLBMなどのミサイルを発射した。国際社会が北朝鮮の核ミサイルを注視する傍らで、韓国の国防予算も日本と同水準に達している。朝鮮半島の危うい軍事バランスはどこに向かうか。

 北朝鮮メディアは9月13日、国防科学院が同11、12日に新型巡航ミサイルの発射実験を行ったと報じた。さらに、2日後の同15日午後、弾道ミサイル2発の発射実験を行った。北朝鮮は、8月の米韓合同軍事演習の際は南北通信連絡線の遮断や非難談話で対抗し、軍事挑発は控えたが、ここに来て連続的な軍事挑発に出た。

 ちょうど、東京では9月14日、日本、米国、韓国の北朝鮮担当者が集まり、北朝鮮政策をめぐる3カ国協議を行っていた。このとき、米国のソン・キム北朝鮮担当特別代表が、前提なしの対話を呼び掛けたが、北朝鮮はこれを無視した。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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