【韓国大統領選直前現地レポート(2)】飛び交う「スキャンダル」「バラマキ公約」

執筆者:平井久志 2022年3月6日
エリア: アジア
尹錫悦候補夫人の金建希氏(左)と、李在明候補夫人の金惠景氏(右)。国民は、どちらがファーストレディになっても「恥ずかしい」と―― (C)EPA=時事
舌戦を続ける与野党候補だが、夫人のスキャンダル暴露に、ただ勝ちたいがためのバラマキ公約と、国家の最高指導者を選ぶにはおよそふさわしくない争点だけが飛び交っている。

*『【韓国大統領選直前現地レポート(1)】急転直下「野党候補一本化」の内幕』は、こちらのリンク先からお読みいただけます。

 北朝鮮は1月に入って、7回にわたり各種ミサイルの発射実験を行った。北朝鮮問題はそれまで選挙の争点になっていなかったが、さすがに争点に浮上した。

北朝鮮ミサイル発射には「非難」のみ

 尹錫悦(ユン・ソギョル)候補は1月11日の新年会見で、

カテゴリ: 政治 軍事・防衛 社会
フォーサイト最新記事のお知らせを受け取れます。
執筆者プロフィール
平井久志(ひらいひさし) ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
  • 24時間
  • 1週間
  • f
back to top