ウクライナ支持を鮮明にするポーランドは自由・民主主義体制の勇敢な支援者か?
2022年3月16日
2022年2月24日早朝、ウラジーミル・プーチン露大統領はウクライナ東部のロシア系住民の保護を理由に「特殊軍事作戦」の開始を宣言した。戦線は同国東部にとどまらず、首都キエフや第2の都市ハリコフなどに拡大した。
このロシアによるウクライナ侵攻が進むにしたがい注目されるようになったのは、NATO(北大西洋条約機構)およびEU(欧州連合)加盟国の隣国ポーランド政府の対応である。マス・メディアもウクライナからの難民が大量にポーランドに移動するにしたがい、ポーランド国内の様子や同国政府の対応を報道するようになった。
本稿では、ロシアのウクライナ侵攻におけるポーランド政府の対応について検討したい。
中東欧諸国が結束
まず、ロシアによるウクライナ侵攻前から、中東欧諸国を結束させる役割を果たした。
2月17日にマリウシュ・ブワシュチャク国防相が「露の攻撃性に対するNATO諸国間の決意と結束が唯一適切な対応策である」として危機感を露わにすると、18日にはアンジェイ・ドゥダ大統領がワルシャワにてロイド・オースティン米国防長官と米ポ二国間安全保障協力強化について協議。
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