ベネズエラのマドゥロ大統領との首脳会談に臨むロシアのプーチン大統領(モスクワ、2019年9月25日) (C)Sergei Chirikov/Pool via REUTERS

[ロイター]アメリカによる対ベネズエラ制裁の回避に使用されたロシアの石油会社Roszarubezhneftが、今度はウクライナ侵攻による欧米の対ロ制裁で窮地に陥っているようだ。Roszarubezhneftは2020年に設立され、その直後にロシア国営石油大手ロスネフチのベネズエラ事業を買収した。これは、ロスネフチのベネズエラ産原油取引を行う2つの子会社に対し、米国が制裁を科したことに対応した動きと見られている。

 ベネズエラの数少ない同盟国の一つであるロシアは、2019年に開始された米国の制裁にもかかわらず、ベネズエラの国営石油会社PDVSAの生産維持を助けてきた。Roszarubezhneftの買収した5つのJV(ジョイント・ベンチャー)はベネズエラで日量約12万5000バレルの原油を生産し、ロシア人と現地従業員約200人を雇用するとされる。これは、ベネズエラの先月の生産量、日量78万8000バレルの約16%に相当する。

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