前回知事選で敗れた佐喜真淳氏には参院選への鞍替えも打診されたというが……(2018年9月30日)   (C)時事

   今年に入って名護市、南城市、石垣市、そして沖縄市と、沖縄県内の市長選挙では自民党が支援する候補が4連勝してきた。自民党はこの勢いに乗って天王山の県知事選挙でも勝利したいところだが、先行きには暗雲が立ちこめている。

「勝てる候補」がいない自民党

「ちゃんと勝てる候補を出せるんだろうな」

   ゴールデンウィークの合間の5月2日、沖縄県を訪れた自民党の茂木敏充幹事長は、自民党沖縄県連の中川京貴会長や島袋大幹事長らを前に凄んでみせた。9月11日に行われる沖縄県知事選挙の候補者擁立が進まない。茂木氏は自民党本部が実施した電話調査の結果も示しながら、作業を加速するよう発破をかけた。

 この前日、自民党県連は5月中の候補者決定を目指し、地元経済界の有力者などをメンバーとする候補者選考委員会を立ち上げた。選考委員会が想定しているのは、前回2018年の知事選にも立候補した前宜野湾市長の佐喜真淳氏(57)と沖縄県医師会理事の玉城研太朗氏(46)だ。

記事全文を印刷するには、会員登録が必要になります。