米家計資産は株式と住宅を合わせてコロナ前を20兆ドル以上も上回っている[ブラックフライデーの買い物にやってきた人々=2022年11月25日、カリフォルニア州アルカディア](C)AFP=時事

 米国はいつまで利上げを続け、どこまで利上げするつもりなのか。米連邦準備理事会(FRB)と金融市場関係者の間で綱引きが続いている。FRBがちょっと隙をみせると、市場は利上げ打ち止めの観測をはやし立て、FRBが水をかける。その光景はいたずらネズミのジェリーと家猫のトムの追いかけっこのようだ。2023年にはどうなるか。

▼円相場は現水準から7%余り上昇する可能性…バークレイズと野村ホールディングス

▼適正相場は現在より30%以上の円高の1ドル=100円未満…フォントベル・アセット・マネジメント

   米通信社ブルームバーグは、来年にかけて金融機関の円高見通しが増えてきたという。ステート・ストリート・グローバル・マーケッツも、米国の積極的利上げへの懸念の後退で円が急反発すると予想し、ティー・ロウ・プライスも、日銀が今よりもタカ派的(インフレ退治に積極的)になることで円が上昇する余地があるとの見方を示す。結果は明けてのお楽しみ。

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