
国内半導体産業をバックアップするCHIPSプラス法に署名したバイデン大統領。だが、半導体市況は視界不良だ[8月9日、ホワイトハウス](C)AFP=時事
インフレが加速するのか、鎮静するのか。景気は後退するのか、持ちこたえるのか。企業業績は……。日本がお盆休みの気分に浸る8月半ば、米国経済をめぐって世界中が花占いをしているように、気もそぞろとなっている。
8月10日もそんな日だった。この日に発表されたのは7月の米国の消費者物価指数。6月の消費者物価発表の際には、前月比1.3%増、前年同月比9.1%増と予想を大きく上回る数字だったので、インフレの亢進に怯える金融・株式市場に激震が走った。ところが、市場参加者が固唾を飲んで見守った7月の物価は前月比横ばい、前年同月比8.5%増と、インフレ圧力は小緩んだのだ。

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