ミリー米統合参謀本部議長とは時折話をする間柄とされている[ゲラシモフ参謀総長=2022年12月21日](C)Sputnik/Sergei Fadeichev/REUTERS

批判

[ロイター]ロシア政府のお墨付きを得て戦争批評を書く国家主義の戦争ブロガーたちは、この15年間十分な予算をかけて装備を充実させ近代化されたはずの超大国軍が、隣の小国を屈服させられずにいるのは、他ならぬゲラシモフの責任だと批判してきた。当初の無計画な目論みの失敗から形勢が立て直された数カ月、元々一般の人々の目に入りにくいゲラシモフは更迭されるとの憶測も飛び交ってきた。

   傭兵会社ワグネルの創立者であるエフゲニー・プリゴジンと、ロシア連邦南部のチェチェン共和国のラムザン・カディロフ首長は、半ば自立したそれぞれの軍隊がウクライナで上げている戦果を吹聴する一方で、ゲラシモフに対してはあからさまな批判を続けていた。

   それでもロシア軍の肩を持つ人々は、ロシアは緒戦に弱いことが多いが、この10カ月、補給と技術と指揮の面で明らかになった問題はすでに解決されたか、解決されつつあると口を揃える。

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