ロシア民間軍事会社「傭兵」を拘束ベラルーシ「クーデター事件」の真相

執筆者:小泉悠 2020年8月4日
エリア: ヨーロッパ
事件の背後に見え隠れするベラルーシ大統領選。中央がチハノフスカヤ候補(C)EPA=時事

 

 7月29日、旧ソ連15カ国の1つであるベラルーシのメディアは、同国内で33人のロシア国民が逮捕されたという速報を一斉に流した。容疑は「ベラルーシにおける情勢の不安定化」、つまり内乱の惹起である。

 続いて逮捕の模様を収めたビデオが出回り始めた。ホテルの部屋に次々と踏み込む特殊部隊。うつぶせに組み伏せられて手錠をかけられる屈強な男たち。彼らの鞄から取り出されたロシアのパスポートや「死が俺たちのビジネス」と書かれたパッチ……。

カテゴリ: 政治 軍事・防衛
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執筆者プロフィール
小泉悠 東京大学先端科学技術研究センター特任助教。1982年千葉県生まれ。早稲田大学大学院政治学研究科修了。民間企業勤務を経て、外務省専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所客員研究員として2009年~2011年ロシアに滞在。公益財団法人「未来工学研究所」で客員研究員を務めたのち、2019年3月から現職。専門はロシアの軍事・安全保障。主著に『軍事大国ロシア 新たな世界戦略と行動原理』(作品社)、『プーチンの国家戦略 岐路に立つ「強国」ロシア』(東京堂出版)、『「帝国」ロシアの地政学 「勢力圏」で読むユーラシア戦略』(同)。ロシア専門家としてメディア出演多数。
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