毎年7月、米アイダホ州サンバレーで民間投資会社アレン&カンパニーが主催するカンファレンスに姿を現したピーター・ティール[2022年7月6日](C)REUTERS/Brendan McDermid

[サンフランシスコ発(ロイター)]テック業界の大富豪で共和党の超大口献金者であるピーター・ティールは、ドナルド・トランプ前大統領の初期の支援者であり、後に袂を分かった人物として知られるが、2024年の大統領選挙ではどの候補者にも寄付するつもりはないと仲間内では語っているという。ティールと親しい2人の人物が明かした。

 ビジネスを通じた関係であるその1人によると、ティールは、共和党が人工妊娠中絶や学校におけるトランスジェンダーの生徒のトイレ使用制限問題といった文化的な論争に明け暮れていることに不満を抱いているという。

 ティールは昨年末にはこの結論に達していたようだ。共和党が左派との文化戦争を重視するのは誤りで、中国との競争に向けてイノベーションを促進することに関心を振り向けるべきだと考えているという。イノベーションの促進は、ティール自身にとっても主要な課題である。

 ティールが共和党の予備選と本選にどのような心づもりで臨むかはこれまで報道されていないが、オンラインニュースサイトの「Puck」は以前、ティールはトランプを支持するか、さもなければ予備選を見送る公算が大きいと報じていた。

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