しばしば「分断」や「党派対立」という言葉で形容される米社会。「南北戦争以来最悪」「内戦」といった表現にまで出くわすようになって2、3年になる。とりわけ2021年1月にドナルド・トランプ大統領(当時)の支持者の一部が暴徒化した連邦議会議事堂襲撃事件は衝撃的だった。議会警察によると、連邦議員に対する脅迫件数は2021年1年間で9600件に及び、過去5年間で倍増しているという。言葉(言論)はもはや無力であり、力(実力行使)しかないということだろうか。暴力のハードルが下がっている気がしてならない。
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