いかなる組織でも共産党員が3名以上いれば党の基層組織を作る義務がある[中央金融工作会議で演説する習近平国家主席(中央)=2023年10月31日、中国・北京](C)EPA=時事/XINHUA/Yan Yan

 中国の動きが、世界ひいては自分たちの生活に大きな影響を与える時代になった。中国がどうなるのか、どう動くのか。ここの判断を間違えば、間違った対応となり、日本ひいては世界は大きな打撃を受ける。

 しかも昨秋の第20回党大会において習近平体制が整ったにもかかわらず、中国の不安定さを示唆するニュースに事欠かない。中国の情勢判断の鍵は、中国共産党の視点、特に習近平第3期政権にあっては、習近平の視点から物事を眺めてみることだ。彼らが中国の実情を一番よく理解しているし、実際に自分たちの考えに沿って中国を動かす力があるからだ。

 習近平の視点は、党の機関紙である人民日報を読むことで分かる。習近平の講話なり、人民日報の解説なりを読みながら、どうしてそういう発言をし、解説をしなければならないのかを考える。そうするとそこに中国共産党の狙いとともに、抱えている問題点が浮かび上がってくる。

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