麻生・高市ほか全員沈黙の自民党、「石破降ろし」どころか強まる森山幹事長の影響力
2024年11月11日

今後の国会運営でも森山裕幹事長(右)の影響力は他を圧することが予想される[国民民主党の榛葉賀津也幹事長(左)との会談=2024年10月31日](C)時事
「今回の選挙で多くの我が党の同志の皆様方、議席を失われる結果となりました。私自身、本当に深く反省し、お詫びしなければならないと考えておる次第です。」
今月7日、自民党本部9階の大会議室で行われた両院議員懇談会。石破茂総裁は衆議院の総選挙の結果について陳謝し、頭を下げた。30年ぶりとなる与党過半数割れ(2009年の下野は除く)の衝撃から10日余りが経っていた。筆者は自民党191議席という結果を踏まえ、党内の非主流派の議員を中心に石破や森山裕幹事長への責任論が燎原の火の如く広がっていくのではと注視したが、結果的にはこの間、“石破降ろし”“森山降ろし”の動きはほとんど確認できなかった。
しかし、筆者が自民党内を取材するに、表面上は静穏だが地下では執行部への批判がマグマのように溜まっている。
「今回の選挙はさんざんだった。あの2000万円問題が本当に痛かった。石破で参院選を戦うことはあり得ない」
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