ある軍隊の航空機を、別の軍隊に所属する軍艦で着艦・発艦させることを「クロスデッキ」と呼ぶ[英海軍の空母クイーン・エリザベスに駐機している米海兵隊のF-35B=2021年7月01日、キプロス](C)AFP=時事

 2024年11月17日、近代化改修を経て横須賀を再び事実上の母港にすることになったアメリカ海軍の空母ジョージ・ワシントンに先駆けて、艦載機であるF/A-18E戦闘機、F/A-18Fスーパーホーネット戦闘攻撃機、そして黒い大きな主翼が特徴の最新鋭ステルス戦闘機F-35Cが山口県の岩国基地に着陸した。

 青森県の三沢基地にはアメリカ空軍が運用するF-35Aがあり、岩国基地にはアメリカ海兵隊が運用するF-35Bもある。そこに海軍の空母艦載機であるF-35Cが加わることで、米軍の3タイプのF-35が日本国内に揃ったことになる。

 F-35B、F-35Cという2機種に共通するのは、地上の滑走路からだけでなく、洋上の軍艦の甲板からも発着できることだ。ただし、アメリカ海軍のニミッツ級(ジョージ・ワシントンはこれにあたる)及びフォード級原子力空母に搭載されるのはF-35Cだけである。

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