「地方発展20×10政策」の成果に関する報道が続いている[平壌近郊の江東郡で病院および総合奉仕所の起工式に参加した金正恩委員長=2025年2月6日、朝鮮中央通信](C)AFP=時事

 今年に入ってから、「地方発展20×10政策」の昨年の成果として、各市・郡における地方工業工場竣工のニュースが連日のように報じられる一方、2月7日付は同政策の2年目となる今年の「大建設闘争」が開始されたと報じた。平壌(ピョンヤン)郊外の江東(カンドン)郡で病院と「総合奉仕(サービス)所」の着工式が行われ、金正恩(キム・ジョンウン)国務委員長が演説を行ったのである。

 総合奉仕所は金正恩時代に入ってから登場した概念で、今回の演説では、「住民が映画も鑑賞し、スポーツ文化生活もできる施設と衛生環境が保証された商業モール、そのほか各種の便宜施設を含む」もので、人々の情緒を育むことに資すると説明された。

 昨年8月には金正恩が、地方工業工場の建設に先行して、科学技術普及拠点や病院、糧穀管理施設を完工するのが合理的だとの方針を示したが、今回は糧穀管理施設についての言及が見られなかった。

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