米国株に暗雲? 人気復活の毎月分配型投信は買いか(後編)
2025年4月1日

Angelov/stock.adobe.com
前回は毎月分配型投資信託の人気が復活していること、日本で人気化する毎月分配型投資信託は、話題になっているテーマに関連した投資対象を探す「テーマ型投資信託」であるケースが多く、その後大きな下落を繰り返してきたことをお伝えした。そして、現在人気のテーマ型投信は「米国IT株式」だ。
米国株式並びに米国IT株式に引き続き投資し続けて良いのか。米国債券とも比較しながら解説したい。
「マグニフィセント7」を除く米国株はどれだけ上昇したか
リーマンショックの株価が底打ちをした2009年2月末以降、米国株式は驚異的な上昇を続けてきた。2009年2月末から2025年2月末までの期間に株価は実に8倍になった。米国の主要500社の株価指数であるS&P500に連動する投資信託を購入しておけば良いという流れも個人投資家に広まった。
図1は個人投資家に人気の「S&P500」と「オルカン」の説明図だ。詳しくは、以前本コーナーで書いた〈「オルカンか、S&P500か」論に死角はないか〉をご参照いただきたい。
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