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 長野光と関瑶子のビデオクリエイター・ユニットが、現代のキーワードを掘り下げるYouTubeチャンネル「Point Alpha」。今回は、ペロブスカイト太陽電池の応用や社会実装のイメージについて、産業技術総合研究所(以下、産総研)ペロブスカイト太陽電池研究チーム長の村上拓郎氏に話を聞いた。 ※主な発言を抜粋・編集してあります。

実用化へ最大のニーズは「軽さ」にあり

——期待される実装例にはどのようなものがありますか。

「ペロブスカイト太陽電池は曲げに強くフレキシブルであるわけですが、実用化にあたってはこの点以上に、軽さに対するニーズの方が多いと感じています」

「例えば今後、EVが普及し、専用のカーポートが増えていくことが予測されます。結晶シリコン太陽電池を屋根に載せたカーポートは既に実用化されていますが、結晶シリコン太陽電池の重さに耐えられるよう、筐体を頑丈にしています。そのため、普通のカーポートと比較して高い値段で売られています」

「ペロブスカイト太陽電池が実用化すれば、安価なソーラーカーポートが普及すると期待しています」

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