【Explainer】ベネズエラ軍は米国の攻撃にどう抵抗するか
2025年11月30日
2025年9月11日、カリブ海沿岸沖で活動するベネズエラ海軍の沿岸警備隊艇。ベネズエラのマドゥロ大統領は同日、国内284カ所の「戦闘前線」地点に軍・警察・民間防衛部隊を展開すると表明した[ベネズエラ・プエルトカベージョ](C)REUTERS/Juan Carlos Hernandez
[ロイター]米政府は引き続きベネズエラ・マドゥロ政権に対する圧力を強めている。トランプ氏はこれまでも、カリブ海と太平洋での「麻薬取締り」がベネズエラへの地上作戦に発展する可能性があると繰り返し述べてきた。これまでの船舶攻撃では80人以上の死者が出ている。一方で、ニコラス・マドゥロ大統領と電話会談を行い、同氏の訪米の可能性を話し合ったとも報じられている。
ベネズエラの軍事力はどの程度か
米軍はベネズエラ軍を圧倒しており、後者は訓練不足、低賃金、装備の劣化により弱体化していると、ベネズエラ軍の能力に詳しい6人の情報筋が述べている。
2013年に政権を握ったマドゥロ氏は、政権主要ポストに軍幹部を起用することで軍の忠誠を維持してきた。しかし、一般兵士の月給はわずか100ドルほどであり、これは家計に必要な額の5分の1にすぎないと見られる。情報筋によれば、すでに多くの部隊で脱走が発生しているが、米軍の攻撃があればその数はさらに増加する可能性がある。
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