[ロイター]米政府は引き続きベネズエラ・マドゥロ政権に対する圧力を強めている。トランプ氏はこれまでも、カリブ海と太平洋での「麻薬取締り」がベネズエラへの地上作戦に発展する可能性があると繰り返し述べてきた。これまでの船舶攻撃では80人以上の死者が出ている。一方で、ニコラス・マドゥロ大統領と電話会談を行い、同氏の訪米の可能性を話し合ったとも報じられている。
ベネズエラの軍事力はどの程度か
米軍はベネズエラ軍を圧倒しており、後者は訓練不足、低賃金、装備の劣化により弱体化していると、ベネズエラ軍の能力に詳しい6人の情報筋が述べている。
2013年に政権を握ったマドゥロ氏は、政権主要ポストに軍幹部を起用することで軍の忠誠を維持してきた。しかし、一般兵士の月給はわずか100ドルほどであり、これは家計に必要な額の5分の1にすぎないと見られる。情報筋によれば、すでに多くの部隊で脱走が発生しているが、米軍の攻撃があればその数はさらに増加する可能性がある。
近年のベネズエラ軍には、抗議活動を行う非武装の市民との対峙以上の経験はない。マドゥロ氏は800万人の民間人が民兵として訓練中だとしているが、情報筋の一人は、実際に防衛行動に参加するのは情報機関員、与党支持の武装グループ、少数の民兵ら「数千人規模」にとどまると推定している。
軍の装備の多くは数十年前のロシア製で、老朽化が著しい。2006年に20機程度のスホイ戦闘機を購入したが、米国のB-2爆撃機に対抗しうる能力はない。ロシア製ヘリコプターや戦車、携帯式ミサイルについても時代遅れの代物だ。
ベネズエラは攻撃を受けたらどう反応するか
ベネズエラは、米国による空爆や地上攻撃が行われた場合、
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