デンマーク人もグリーンランド人も「トランプは本気だ」と理解した[トランプ大統領の計画に反対するデモ。首都にあたるヌークの人口のほぼ3分の1にあたる人々が参加した=2026年1月17日、デンマーク・ヌーク](C)AFP=時事

 

デンマークに広がる「裏切られた」との意識

 ――米国がグリーランドをほしがるなどと、少し前までは想像もできませんでした。随分唐突な印象が拭えません。

「ドナルド・トランプがグリーンランドを買収しようと言い出したのは、今回が初めてではありません。2019年にも同じことをしています。ただ、当時と今回とでは状況が全く異なります」

「2019年当時のデンマーク首相は、現在と同じメッテ・フレデリクセンで、就任して間もなくのころにあたります。グリーランドを買いたいというトランプの提案に彼女は驚き、本気で怒りました。彼女はこの発想を『ばかげている』とはねつけ、それに対してトランプも怒り、ある種の外交危機になりました。今から振り返るとまだ小さないざこざに過ぎませんが、当時としてはそれなりの騒ぎだったのです。最終的に首相とトランプの電話会談で事態は収束しましたが、その際に首相は防衛面で何らかの努力の約束をトランプにした可能性はあります」

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