モジュタバ―は父と同じく保守強硬派思想の持ち主であり、さらに2009年の緑の運動では改革派による抗議デモの厳しい弾圧を主導したとされている[2024年10月3日、イラン・テヘラン](C)AFP=時事/ HANDOUT / KHAMENEI.IR

 昨年7月、筆者はForesightで執筆した「それでもイランは地域大国であり続ける――「12日間戦争」で傷ついた威信と試されなかった体制のレジリエンス」にて、イランは昨年6月のイスラエルの軍事攻撃により甚大な被害を受けたが、政治指導者の殺害は避けられ、地上戦力も温存されたことで、体制転換のリスクには晒されなかったと論じた。

 しかし、今回のイラン戦争では様相が大きく異なる。

 米国とイスラエルは合同で2月28日からイランに対する軍事攻撃を開始したが、その最初手でアリー・ハーメネイー最高指導者を標的にし、これを殺害した。革命から47年、そして2代目の最高指導者として36年以上にわたって統治者として君臨してきたハーメネイーが敵国の手で強制的に排除されたことは、イランのイスラーム共和制にとって危機的な状況であることは疑いない。

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