【インタビュー】ラグラム・ラジャン(米シカゴ大学経営大学院教授) 市場任せも過剰介入も間違いだ「適切な規制」で自由な市場経済を守れ

執筆者:牧野洋 2009年4月号
エリア: 北米

世界中が好景気に浮かれていた頃、いち早く金融の問題点に気づき、今回の危機を的確に予言した人物がいた。彼は今、何を思うのか。金融危機の本当の原因と今後の予測、そして危機再発を防ぐ方法を聞いた。

[シカゴ発]米国を震源地にした金融危機は「大恐慌以来の危機」と言われ、なお沈静化の兆しを見せていない。原因は何だったのか、今後どうすべきなのか、百家争鳴の状況だ。日本では「米国流の市場万能主義の欠陥があらわになった」といった見方が勢いを増している。
 そんななか、シカゴ大学経営大学院(ブース・スクール・オブ・ビジネス)のラグラム・ラジャン教授が脚光を浴びている。2005年時点で今回の危機を的確に予言し、「適切な規制を導入して危機を未然に防ぐべき」といった提言まで含んだ論文を発表していたからだ。
 シカゴ大の研究室でインタビューに応じたラジャン教授は、金融市場への規制強化を唱えながらも、「自由な市場経済システムの維持こそ成長をもたらす」と強調した。

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執筆者プロフィール
牧野洋 1960年生れ。83年、慶應義塾大学経済学部卒業、88年、米コロンビア大学大学院ジャーナリズムスクール卒業(修士号)。日本経済新聞社でニューヨーク駐在記者や編集委員などを務め、2007年に独立。著書に、日米のジャーナリズムを比較した『官報複合体』(講談社)や『米ハフィントン・ポストの衝撃』(アスキー新書)、『不思議の国のM&A』(日本経済新聞出版社)、『最強の投資家バフェット』(日経ビジネス人文庫)などがある。
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