北朝鮮コメ支援決定の裏に謎の女性ジャーナリストの存在

2000年10月号
カテゴリ: 国際 外交・安全保障
エリア: 朝鮮半島 日本

 日本政府が北朝鮮への五十万トンのコメ支援を決定したのは、森喜朗首相が在米韓国系女性ジャーナリスト、文明子氏を介して金正日労働党総書記と密約を交わした結果とする説が強まっている。文氏はかつては韓国中央情報部(KCIA)のエージェントともいわれた謎の人物。 今年七月、北朝鮮を訪れた文氏に対して、金正日氏は直々に晩餐会を催した。その際文氏は、五十万トンのコメを提供する代わりに、日朝国交正常化を前進させる――との森首相から託されたメッセージを伝えたとされる。文氏は訪朝前に、森首相と秘密裏に会っていたといわれる。 森首相自身、九七年十一月、自民党総務会長時代に訪朝した際、「五十万トン程度のコメ支援」を約束したとの見方が自民党内にもある。国連世界食糧計画(WFP)の要請した十九万五千トンを大きく上回る五十万トンの支援は、「南北、米朝関係の進展というバスに乗り遅れないため」(外交筋)のようだ。 文氏は金容淳書記と太いパイプを持つ。ホワイトハウスの記者証を見せ、北朝鮮サイドに「大統領にアドバイスできる」と思い込ませているらしい。日本の新聞、通信社とも関係が深いが、情報の信頼性にやや欠ける記者というのが定説だ。

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