【韓国】「均衡外交」への憧れと対中国リアリズム

執筆者:黒田勝弘 2012年11月21日
エリア: アジア
不法操業後、韓国海洋警察に追われる中国漁船(c)AFP=時事
不法操業後、韓国海洋警察に追われる中国漁船(c)AFP=時事

 韓国を代表する映画賞「大鐘賞」の今年の最高受賞作に時代劇(韓国では史劇という)『光海、王になった男』が選ばれた。韓流スターのイ・ビョンホンが主演した観客動員1千万人突破の大ヒット作で、22部門のうち作品賞、監督賞、主演男優賞など15部門を席巻した。  映画の主人公「光海君」(1571-1641)は李朝中期の15代目の王。権力闘争で兄弟を殺害、義母を幽閉するなど暴君として知られたが、一方で対中外交で手腕を発揮した人物として歴史に残っている。

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