取り締まり強化後まだ音無しの「領海侵入」

執筆者: 2009年8月号
エリア: アジア

 日本が領有権を主張している東シナ海の尖閣諸島周辺での警戒監視活動を続ける海上保安庁が五月一日から、同諸島周辺の日本領海で操業する外国漁船に対する新たな取り締まりを始めていたことが明らかになった。 尖閣諸島を巡っては中国、台湾などが領有権を主張、違法操業の漁船などが「領海侵入」を繰り返していた。新たな取り締まりでは、領海内での違法操業を発見し、悪質な外国漁船を検挙するというこれまでにない強硬措置だ。悪質な漁船というのは、過去に警告を二回受けた漁船などで、海保はこれまでに警告を発した漁船のデータを持っており、これに基づいて検挙に踏み切るという。

カテゴリ: 軍事・防衛
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