経済のグローバル化を背景に採用を拡大してきた両業界。だが景気鳥が悪くなるや否や採用を縮小し、既得権を守ろうとしている。 大幅な景気悪化で「就職氷河期」が再来しつつある中、公認会計士や弁護士、税理士といった、いわゆる「資格商売」の人気が高まっている。資格を取りさえすれば、食いっぱぐれはないと、難関の試験に挑む人が急増しているのだ。ところが、である。不況の波はこうした専門職業にも及んでいる。これまで試験を易しくして合格者を増やせ、と言い続けてきた専門職業団体が、今度は門を閉ざせ、と言い始めている。そこには、既得権を守るための業界エゴが透けてみえる。

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