北朝鮮「党創建70周年」(上)「人民重視の指導者」を演出

平井久志
執筆者:平井久志 2015年10月15日
エリア: 朝鮮半島

 北朝鮮は朝鮮労働党創建70周年の10月10日、兵士ら約2万人が参加する軍事パレードを実施、さらに市民10万人を動員したパレードも行い、計12万人という史上最大規模で記念行事を行った。軍事パレードを見下ろす主席壇では金正恩(キム・ジョンウン)第1書記と中国の序列5位の劉雲山党政治局常務委員が手を取り合って参観した。今年12月で政権発足4年を迎える金正恩政権としては、金正恩第1書記の権力掌握を内外に誇示し、その一方で、中朝の伝統的な友好関係修復をはじめとする対外関係の改善を試みようとした記念行事でもあった。北朝鮮は繰り返し「自主権の問題」と主張していた事実上の長距離弾道ミサイルである「人工衛星」の発射も見送った。党創建70周年の裏側にある内在的意味を検証してみようと思う。

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執筆者プロフィール
平井久志 ジャーナリスト。1952年香川県生れ。75年早稲田大学法学部卒業、共同通信社に入社。外信部、ソウル支局長、北京特派員、編集委員兼論説委員などを経て2012年3月に定年退社。現在、共同通信客員論説委員。2002年、瀋陽事件報道で新聞協会賞受賞。同年、瀋陽事件や北朝鮮経済改革などの朝鮮問題報道でボーン・上田賞受賞。 著書に『ソウル打令―反日と嫌韓の谷間で―』『日韓子育て戦争―「虹」と「星」が架ける橋―』(共に徳間書店)、『コリア打令―あまりにダイナミックな韓国人の現住所―』(ビジネス社)、『なぜ北朝鮮は孤立するのか 金正日 破局へ向かう「先軍体制」』(新潮選書)『北朝鮮の指導体制と後継 金正日から金正恩へ』(岩波現代文庫)など。
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