米大統領選「アイオワ州党員集会」勝敗の意味

執筆者:足立正彦 2016年2月3日
エリア: 北米

 2016年米国大統領選挙の幕開けとなるアイオワ州党員集会が2月1日に行われたが、共和党、民主党ともに熾烈な争いとなった。共和党では、2015年6月に出馬表明を行った翌月から同党の大統領候補指名獲得争いで事実上の「フロントランナー」の立場を維持してきた実業家兼テレビパーソナリティのドナルド・トランプ氏が重要な初戦で勝利を収めることができず、保守派のテッド・クルーズ上院議員(テキサス州選出)に土をつけられた。他方、民主党では、集計率99%時点でヒラリー・クリントン前国務長官が49.9%、バーニ―・サンダース上院議員(無所属、バーモント州選出)が49.6%とほぼ互角の戦いを展開。最後の最後でアイオワ州民主党本部がクリントン氏の勝利を発表するとともに、クリントン氏自身も自らの勝利を誇示する勝利宣言を行った。

カテゴリ: 政治 社会
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執筆者プロフィール
足立正彦(あだちまさひこ) 住友商事グローバルリサーチ株式会社シニアアナリスト。1965年生まれ。90年、慶應義塾大学法学部卒業後、ハイテク・メーカーで日米経済摩擦案件にかかわる。2000年7月から4年間、米ワシントンDCで米国政治、日米通商問題、米議会動向、日米関係全般を調査・分析。06年4月より、住友商事グローバルリサーチにて、シニアアナリストとして米国大統領選挙、米国内政、日米通商関係、米国の対中東政策などを担当し、17年10月から米州住友商事ワシントン事務所に勤務、20年4月に帰国して現職。
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