「返還20周年」香港が直面する「劉暁波問題」という不確定要素

野嶋剛
執筆者:野嶋剛 2017年6月29日
エリア: 中国・台湾
国家主席として香港を訪問するのは初めて(C)EPA=時事

 

【香港発】 7月1日、香港は返還20周年を迎える。

 習近平国家主席は6月29日正午、香港国際空港に到着した。国家主席として習氏の初めての香港訪問であり、2014年の「雨傘運動」(行政長官の選挙方法への不満に端を発する抗議行動)以後、多くの政治的な矛盾が表面化していただけに、同じ7月1日に就任する林鄭月娥(キャリー・ラム)・行政長官政権のスタートにあわせて、「出直し」をアピールする狙いだ。

突然の「悲報」

 雨傘運動以来、中国と香港政府は、香港の民主化勢力や反北京の動きを見せる若者を力で徹底的に抑え込みに入っており、中国と香港の「結婚20年」を高らかに祝う万全の準備が進んでいた。大国・中国を象徴する初の空母「遼寧」も、香港に向かって航行中とされる。

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執筆者プロフィール
野嶋剛 1968年生れ。ジャーナリスト。上智大学新聞学科卒。大学在学中に香港中文大学に留学。92年朝日新聞社入社後、佐賀支局、中国・アモイ大学留学、西部社会部を経て、シンガポール支局長や台北支局長として中国や台湾、アジア関連の報道に携わる。2016年4月からフリーに。著書に「イラク戦争従軍記」(朝日新聞社)、「ふたつの故宮博物院」(新潮選書)、「謎の名画・清明上河図」(勉誠出版)、「銀輪の巨人ジャイアント」(東洋経済新報社)、「ラスト・バタリオン 蒋介石と日本軍人たち」(講談社)、「認識・TAIWAN・電影 映画で知る台湾」(明石書店)、訳書に「チャイニーズ・ライフ」(明石書店)。
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