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投稿者:nekosuki2016年06月29日11時15分
離脱を唱えるならともかく現状維持の残留を問うなら国民投票を行う必要はなかったという指摘はそのとおりだと思います。結果が全てという意味ではキャメロンは批判されても仕方がないでしょう。
国民投票の是非は脇に置いておいてキャメンロン首相の思惑、すなわち損得に賢明なイギリス国民なら分離派が勝つとは思っていなかったに違いありません。多くの海外メディアも含めイギリスはどの道を選択すべきかという問いには”残留するのがイギリスにとって最善だ”というのが大方の考えでしたから、キャメロンが残留に賭けたというのはあながち誤った判断だとは言えないように思われます。キャメロンを弁護するとすると、キャメロンはイギリス国民の賢明な判断を信じていたように思います。仮に政治家が誤った考えをしたとしても主権者である国民は正しい判断をしてくると。民主主義の基本から言えばそれは間違っているとは言えないのです。貴族の流れをくむキャメロンが大衆の意向に身を任せたというのは歴史の皮肉な流れと言えるのかも知れません。(残留がイギリスにとって正解であるという前提でのことです)
学ぶべきことは、多く指摘されているように、民主主義を否定することではなく、その陥りやすい欠陥への認識を深めるというだと思います。民主主義は独裁者を生み出すリスクを内包している。しかし、最初から独裁者に政治を委ねるより遥かにましである。この基本は絶対に譲ってはならないと考えます。
安易にキャメロンが国民投票に逃げ込んだことの愚策は大いに批判されるべきものですが、自国民の意思を最優先にしようという姿勢は評価してもいいように思います。
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投稿者:The Sovereign2016年07月06日19時09分
イギリスのEU離脱という国民投票の結果で誰が得をしたのでしょうか。離脱を煽った政治家は「あることないこと」を言ってウソをついていたことがわかったので、経済的に困窮している人の利益にならないことは明らかです。どうも離脱を煽った人たちの自己顕示欲は満たされたみたいですね。ジョンソン氏のような、金持ちで自分たちはお金に困っていない人の自己満足のために、若い人の将来を台無しにするというのはとんでもないことです。
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投稿者:maruma2016年06月29日01時36分
離脱派の主唱者が公約破棄のようなメッセージを出したのに対して、国民投票のやり直しの議論もでているようですが、キャメロンさんは「再投票はしない」と言ってるようで、まったく訳がわからない方です。
面子にこだわっているのでしょうか。
本当に自国民のことを思っているのかどうか疑問ですね。
思ってるなら、再投票を粘り強く主張するのでは。

これは、我が国の某鳩山元首相のときにも感じたことですが・・・と思ってみると、なんだかキャメロンさんと鳩山さん似た顔をされているようにも思います。
育ちのよいお坊ちゃんというのは、やっぱり駄目なんだろうな、と、思ってしまいますね。
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投稿者:imomushi2016年06月28日21時52分
>英国に、国民投票の伝統はほとんどない。

これは知りませんでした。英国は何故「国民投票」という手法を選択したのか、と、不思議に思っておりましたが、その理由が「愚か者の火遊び」だったとは。英国は本当に愚か者なのか、あるいは、どの程度の愚か者なのか、今後の推移を注意深く見てゆきたいと思います。

当節は、愚か者の名に値しそうな状況がそこここに散見できる世でありますが、顧みて、わが日本はと言えば、ほんの数年前、愚か者に政権を託した先駆者ですから、今となっては、ある程度の免疫力ができたものの、苦い思い出は、いまだ鮮明です。こうして見ると政治面だけではなく経済面でも「失われた○○年」などと、“躓(つまず)き”に関して、日本は“先進国”なのかと思ってしまいます。

今回のEU離脱を決定した「直接民主主義」を含め「民主主義」と言う制度に対し、「そら見たことか。ざまあない。共産党による1党独裁が優れている証拠が示された」と、中国は鼻高々なのかも知れません。

チャーチルの言だそうですが「民主主義は最悪の政治形態だ。これまでに試みられてきた民主主義以外のあらゆる政治形態を除けば」

ぐっと堪(こら)えて、この言葉をかみしめるしかないようです。
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投稿者:takeuyun2016年06月29日00時11分
そう言われてみると、EU脱退を国民投票にかけるのなら、EUに改革(英国に対する特別待遇)を迫る必要もなかったわけであって、キャメロン首相は残留を前提にEUと交渉した、ということになりますね。国民投票というカードまで切って、有利な条件を引き出したところまでは、うまくいったんですが。「現状維持のための国民投票」という「摩訶不思議」な論理、策に溺れた感じです。

「実際には、市民の多くは、キャメロンがEUと交渉していたことさえ知らなかった。」ここがよくわからない。政府は鬼の首を取ったように交渉結果をアピールして、マスコミもちゃんと報道はしたであろうに。「知らなかった」というより、脱退派の主張にかき消されたのでは(投票直前の記事、「経済の頭で考えたこと」より)。
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投稿者:imomushi2016年06月29日09時48分
某鳩山氏をAIIBに迎え入れようとしている中国から見れば、某キャメロン氏も招聘(しょうへい)したくなるかも知れません。「H氏より上席で」とか何とか言って。適材適所。人材豊富ですね、中国は。