【ブルガリア】アイデンティティはヨーグルト
2019年3月29日

キュウリとヨーグルトの相性抜群のサラダ「スネジャンカ」(筆者提供、以下同)
これがないと生きていけない、という食べ物は、誰にでも1つや2つはあるはずだ。私にとって、それはヨーグルトである。
この20年ぐらい、2日に1回ぐらいは朝にヨーグルトを食べている。朝に食べられない時はコンビニでヨーグルトドリンクを買って飲む。たっぷりと蜂蜜を垂らしたヨーグルトの、甘さと酸味が合体した旨さが特に好きだ。いくら食べても食べ飽きない。ヨーグルトは毎日顔をあわせる隣人のような存在だ。
そんな私だから、ブルガリアにはいつか行きたいと願っていた。日本人にとってブルガリアはヨーグルトと分かち難く結びついている。日本人がブルガリアをヨーグルトの国だと決めつけている理由は、日本で最初に発売されたプレーンヨーグルトが「明治ブルガリアヨーグルト」(発売当初は「明治プレーンヨーグルト」)という商品名だったことが大きい。
1970年の大阪万博で「ブルガリア館」の展示にあったヨーグルトをもとに、「明治乳業」(現・明治)が「ブルガリアヨーグルト」を開発した。商品は大ヒットとなり、日本ではヨーグルトがブルガリアとイコールの食べ物となった。
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